まちの変化を記録する(1) 「旧阿波市商工会館跡地」

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私たち人間と同じように、その姿を少しずつ変え続けている「まち」。その変化はわかりやすいものから、言われないとまったく気がつかないであろうものまでありますが、細かな変化を発見した時の喜びたるや、なかなか一口では表現できません。そう、まちの変化はとても楽しいんです。さらにその変化からは、思いもよらない気付きをもらえたりするので、意識せずに捨て置くのはなんとももったいないなあと常々思っています。

そこで、まちの変化の全てを把握することは不可能ですが、出来る範囲で細々と記録を残してまいります。そして、これからお届けしていく記録が、いつかどなたかのお役に立つことができればうれしいです。

第1回目の今回は、「旧阿波市商工会館跡地」について。

旧阿波市商工会館跡地をめぐる。

阿波市市場町・町筋商店街にあった阿波市商工会館。1977年(昭和52年)に完成したこの鉄骨二階建ての建物は、移転に伴い2023年4月頃までに取り壊されました。また、会館前の掲示板と観光案内地図も撤去されています。そういえば、小学6年生の時に私は「やねこじき大会&大名行列(1994)」に参加したのですが、衣装の着替えや休憩場所としてこの商工会館を利用させていただきました。その際、「普段は大人だけが出入りしていたこの建物に、ちゃんとした理由(笑)で中に入ることができたぞ」と、したり顔で喜んでいたことはよく覚えています。普段入ることのできない場所は、ある意味「非日常」。こどもの私にとって、すごくいい思い出になったのかもしれません。

なお、今後この跡地がどのような形で利用されるのかについてはまだわかっておりません。新たに建物が建つのか、それとも新たな広場が出来るのかいろいろと気になるところではありますが、しばらくはこの開けた視界を楽しみたいです。

補足

阿波市商工会さんですが、上記場所に移転されています。

(写真・文:松本剛)

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